オリンピックも始まり、
緊急事態宣言中とはいえ、多くの方々が街に溢れている状況です。
ワクチン接種も順次進んでおり、我々臨床検査技師もワクチンの打ち手としての講習が全
国で始まり、いくつかの県ではすでに臨床検査技師が大規模接種会場にてワクチンの打ち
手として働き始めました。
この文章を読まれている方の中にもすでに接種が済んだ方がいらっしゃるかもしれません
が、ここで知識の整理をしておきます。
ワクチンを打ったから新型コロナに罹らない、うつさない、は間違っています!
一時期アメリカではワクチン接種後マスクは不要なんてニュースが流れましたが、すぐに
間違いに気が付き、ワクチン接種の有無に関わらずマスクをするようになりました。イギ
リスも同様で一時期患者数は減少しましたが気を抜いたばかりに増加し始めました。
変異型も日々現れておりデルタ株 (インド型)よりも強く、今のワクチンが無効になってし
まうようなウイルスが現れるかもしれません。
治療薬が出るまではワクチン接種の有無に関わらずリスクがあるので昨年同様、3密を避
け、マスク、手洗いは続けましょう。この習慣が今後身に付けばいろいろな病気の予防に
もつながるので、ワクチンを打って、治療薬が開発されても手洗いなどの予防策は生活の
一部になったら良いと医療従事者としては思います。昨年度インフルエンザの患者が激減
したのはこのおかげです。
夏場のマスクは熱中症などのリスクもあるので水分補給を行い、汗などで皮膚にも負担が
かかるので顔を洗うなど清潔に保ちましょう。また、マスクの選び方も以前理化学研究所
がシュミレーションしていましたが、ウレタンマスクは夏場など空気の通りが良く涼しい
ので使われる方もいらっしゃると思いますが、「空気の通りが良い イコール 効果が無
い」 となりますので、マスクも選んで使いましょう。普段の生活には医療従事者がオペ
などの時に使うN95などは不要とは思いますが。
とりあえず、ワクチンを打ったから安心!ではなく、かからないよう、うつさないよう体
力の温存が大事です。免疫力の強化、こちらに重点をおいて生活しましょう!
あなたのNK細胞は元気ですか?
公益社団法人
東京都臨床検査技師会 業務執行理事
副会長 杉岡 陽介
Commentaires