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帝京大学において、各種薬剤耐性菌に対する強い抗菌性能が確認されました。(2022年9月)

 

帝京大学ときょうと官民連携ネットワークとの産学連携受託研究において、帝京大学 医療技術学部 臨床検査学科 松村 充 准教授により検証頂いた結果、D-REXを使用した試験片による、下記に示す各種薬剤耐性菌*の不活化が確認されました。

・MRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌) 

・VRE(バンコマイシン耐性腸球菌) 

・ESBL(基質特異性拡張型β-ラクタマーゼ産生菌:大腸菌)

・MDRP(多剤耐性緑膿菌)

・CRE(カルバペネム耐性腸内細菌目細菌:Enterobacter cloacae )

 

*薬剤耐性菌とは?

薬剤耐性菌とは、1つ以上の抗菌薬(一般的に抗生物質や抗生剤と呼ばれる薬剤)が効きにくくなる、または効かなくなった細菌のことを言います。薬剤耐性菌の場合、菌の増殖を阻害したり、殺菌したりすることが出来る抗菌薬の種類が少なくなるため、感染症の治療が困難となります。薬剤耐性菌は日本を含む世界各国で検出されており、私達の身近に存在しているため、高齢者や入院患者など免疫機能が低下している人にとっては、その感染が深刻な問題に繋がる場合があります。WHOは、現在のペースのままでは、2050年には薬剤耐性菌による死亡者数ががんによる死亡者数を上回ると警告しています。

D-REX布による大腸菌・緑膿菌抗菌活性性能の検討
D-REX布による大腸菌・緑膿菌抗菌活性性能の検討
ウサギにおける急性眼刺激性試験
ウサギにおける急性皮膚刺激性試験